Sei KIsaragiオフィシャルブログ


時間をさかのぼる

2013.12.20 Friday[時間をさかのぼるcomments (0)

ミクロのレベルにおいて力は真空中を伝わっているため、ゲージ理論におけるゲージ場は、真空そのものである。したがって、ゲージ対称性や場のエネルギーは、真空に備わった性質と考えることができる。
つまり、真空のエネルギーの大きさによって、ゲージ対称性が成り立ったり、壊れたりすることができる。真空とは、私たちのまわりに広がる宇宙空間にほかならない。
現代の宇宙論によれば、宇宙は開闢以来、時間とともに膨張し、真空のエネルギーは低下している。そして現在、ウイークボソンの質量ゼロであった時代があるはずだということになる。
観測によれば、宇宙は約137億年前に大爆発(ビックバン、銀河系)とともに誕生した。初期の宇宙は、高エネルギーの素粒子からなる高エネルギー(高温)の状態であり、ほんの一瞬であったとされている。
その後、宇宙は膨張してエネルギーが低下するとともに、ゲージ対称性の自発的壊れによってウイークボソンが質量を獲得した。
この出来事を詳しく調べるために、まずエネルギーの単位、質量との関係について考察していこう。

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