Sei KIsaragiオフィシャルブログ


心のくすり箱

2013.09.13 Friday[うつ病-

国際医療福祉大学医療福祉学部教授
監修、上島国利先生。

体調不良が続いているご家族や周囲の方へのアドバイス。
※上手なサポートの仕方。
不安を広げないように声をかける。
受診を勧めるときは、受け入れやすい言葉を選んで声をかけます。(うつ病)(病気)という言葉を使わずに、「疲れ」などと言い換え、提案するような言い回しにしましょう。

※なぜ?と病気の原因探しをしない。
うつ病だとわかると、「なぜ病気になったのか」と、とかく原因探しをしがちです。しかし、実際にはさまざまな原因が関係していて、特定できないことがほとんどです。病気の原因探しをするよりも、ご家族は、「どうすれば良くなるか」を考えるようにして下さい。うつ病を治すには、周囲のサポートが不可欠です。

※周囲の方のバックアップが必要。
うつ病の治療には、周囲の方々の支えが必要です。
励まさない。
うつ病の人に「頑張って!」と励ますのは逆効果になります。決して怠けているのではなく、今はがんばりたくても頑張れないことを理解して下さい。今までと態度を変えず、普通に接することが患者さんの安心につながります。

※考えや決断を求めない。
決断を求めないようにします。「今日は何を食べたい?」と聞かれたときに、「何でもいい」と答えると、うつ病の人は考えなければならなくなります。それよりも、「カレーがいい」などと具体的に答えて負担を減らしてください。

無理に外出や運動は、健康な人にとっては気分転換になります。しかし、うつ病の人にとっては、外出や運動、お酒の席も負担になる場合がありますので、無理に勧めてはいけません。

※重要な決断は先延ばしに。
金額の高い買い物、引っ越しなど、大事なことを決定するのはストレスになります。できることなら、決定は病気が治ってからしましょう。

※ 日常生活の負担を減らす。
家事が負担になっていることがあります。「食事はつくらなくていいよ」「ワイシャツはクリーニングに出して」など家事の負担を減らしてください。



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